「BSAC」とは、The British Sub Aqua Clubの略称で、1953年に英国のロンドンで設立されました。
半世紀以上にも及ぶ私たちの活動は、国際的な安全ダイビングの普及と海洋への探求と科学に貢献し、世界中に支部を持つまでに発展してきました。
設立当初から常に一貫して私たちBSACが掲げている「水中での探検、科学、スポーツなどの活動と、それらの安全性を促進する」という基本理念。この理念を遵守し、「SAFETY FIRST = 安全はすべてにわたって優先する」というポリシーは、私たちBSACのすべての活動の根幹をなすものです。
私たちが提供する技術も知識も器材も、すべて、この「安全最優先」というポリシーのもとに構築されています。ダイビングで当然抱えているリスクを、いかにダイバーの自己責任において回避し、安全に、計画的に、実行していくかということをダイバーと共有し、より豊かなダイビングの世界を創造していきます。
私たちが考えるインストラクターの定義は、常に発展と向上をめざす「プロフェッショナルインストラクター」であることです。BSACでは、常にインストラクターの質的向上をめざして、徹底したインストラクター教育を行っています。インストラクターが、もっとも効果的な方法でインストラクションを行うことで、ダイバーの安全で楽しいダイビングにつながると考えます。新しい器材、技術の進歩、そしてダイビング環境。その変化に対応していかなければ、当然、指導効果が減退し、指導を受けるダイバーにとって不利益となります。
日進月歩するさまざまな技術を絶えず学び続け、自らの能力をさらに向上させる方法を知っている優れたインストラクターの育成に努めています。
もし皆様が2回、3回と同じ海に訪れたとしてもBSACインストラクターは常に新しい感動を提供してくれます。そしてより安全で、より素晴らしい海の世界に皆様をいざなってくれることでしょう。
私たちBSACは、ダイバー個々のレベルに応じてさまざまなトレーニングプログラムを提供しています。
安全を最優先した独自のプログラムに従い、必要な経験を積んで、安全に手順を踏めば、海は素晴らしい感動を与えてくれます。そのためにダイバーは、それぞれの技術と経験の拡大と同時に、知識もひとつひとつ増やしてしていかなければいけません。
陸上と水中環境の変化などに対処する際の必要な知識や経験を得るための初期トレーニングから、より高度なテクニックの修得に至るまで、私たちの住む日本にあったプログラムを作成しました。それは、海外で作成されたプログラムとは違い、日本にあった環境でのダイビング指導を行う事により、さらにダイバーの安全と技術向上をサポートします。「人間が海に入るには潜在的にリスクがある。」 その前提をしっかりと念頭に置き、スクーバダイビングの限界を教え、その範囲内でレクリエーショナルダイビングが楽しめるダイバーの成長をバックアップしています。
スクーバダイビングを楽しむために、そしてなにより、いつまでも美しい海を楽しむために、海の環境保護への取り組みも私たちBSACは重要な使命のひとつです。スクーバダイビングの技術を磨き、素晴らしさを伝えていく事と同時に、ダイバーの環境保全の意識をいかに高めていくかが大切であると考えます。
つまり、楽しむことと同時に、水中環境の大切さをしっかりと啓発していく。ダイバーの経験不足、知識不足の不注意による水中での多くの無意味な破壊を回避し、海に生息する貴重な生命を傷つけることなく将来にわたって守っていく。生物の保護・観察や清掃などの水中環境保護をダイバートレーニングの重要な一部分と位置づけ、積極的に活動を続けていきます。
1953 | 英国ロンドンで、オスカー・グージェンとそのよき同僚のピーター・スモール、そして多勢のダイビングに興味を持つ同志によって、「水中での探検、科学、スポーツなどの活動と、それらの安全性を促進する」ことを目的に創立されました。発足後、初代会長にエディンバラ公が就任されました。 |
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1955 | 英国政府の諮問機関フィジカル・レクリエーション委員会からスポーツダイビングの公式指導団体をして任命され、社会的役割と責任ある組織として認められました。 |
1958 | 国際的に活動の場を広げるため海外支部の設立を開始。最初の支部として英国でも人気の高いジャマイカが選ばれました。 |
1959 | ダイバー達の国際協力の場としての世界水中連盟「CMAS」の創設に中心となって貢献。スクーバ器材の生みの親であるフランスの海洋探検家ジャック・クストー氏を名誉会長に迎えるなどの活動により、世界的なスポーツダイビングのネットワークを構築しました。 |
1987 | 英国以外におけるダイビング教育事業の開発を担う「BSAC INTERNATIONAL」が発足。日本でもBSACダイバー教育を目的とする「BSAC JAPAN」が設立されました。 |
1990 | 英国本部を中心に、地中海、アフリカ、アメリカ、カリブ海、日本、アジア、環太平洋を結ぶグローバルネットワークを確立しました。 |
1993 | BSAC(UK)は設立40周年を迎え、名誉総裁であるチャールズ皇太子(現チャールズ国王)をロンドンのギルドホールに招き盛大な記念式典が催されました。その際にチャールズ皇太子よりロイヤルマークを賜りました。 |
2003 | BSACは設立50周年を迎え、BSAC JAPANも15周年を迎えました。BSACは現在、世界中で86カ国以上、40,000名を越える正式メンバーによって構成される世界最大のダイビングクラブに成長を遂げました。 |
2007 | BSAC JAPANは設立20周年を迎え、名誉総裁である英国のチャールズ皇太子より激励のビデオメッセージを頂きました。 |
2009 | タイでのBSACの普及と振興の為に「BSAC Thailand」が設立されました。 |
2012 | BSAC JAPANは設立から25周年を迎えました。 |
2013 | BSAC JAPANのコースが国際規格ISO 24801,24802を取得しました。 BSAC(UK)は設立から60周年を迎えました。 |
2014 | ウィリアム王子(現皇太子)が新たなBSACの総裁に就任致しました。 |
2017 | BSAC JAPANは設立30周年を迎えました。 |
2018 | エジプトでのBSACの普及と振興の為に「BSAC Egypt」が設立されました。 |
2022 | BSAC JAPANは設立35周年を迎えました。 |
2023 | BSAC(UK)は設立から70周年を迎えました。テムズ川下流からロンドンの中心までを往復5時間かけ 20艇ものボートでパレードをする、Thames Boat Runという記念イベントを開催しました。 |